ベランダのトマト作り

 

1番花が咲き始めたトマト(4月)

 

ベランダでトマトを育てるには日当たりを良くすること、適期の受粉、適期の摘花と摘果、小まめな茎の誘引が収穫量を大きく左右します。

 

プランターの大きさは1株当たり15リットル以上で25cm以上の深さのあるものを使うこと長く収穫できる根量を確保できます。

 

品種はミニトマトや中玉トマトが育てやすいので、初心者の方はミニトマトで1株当たり5房以上の収穫を目標に育ててみましょう。

 

日当たりを良くする

 

トマトは強い光が必要な野菜の一つで、日光ができるだけ長い時間当たる場所に置く必要があります。

 

プランターはベランダの塀よりやや低い高さ(プランターの深さが目安)の台を作って、その上に置くようにすることで長い時間、日光が当たるようになります。

 

しかし、トマトは草丈が高くなると強風で葉や茎が折れやすくなるので、風当たりを防ぐために低い台に乗せ換える必要があります。

 

2つの台を重ねて90cmの高さに調整

 

適期の受粉

 

ベランダでも小型の蜂が飛来することもありますが、虫による受粉はほとんど期待できないので人工的に受粉する必要があります。

 

トマトの花が咲き始めたら、日に数回、花が咲き終わるまでの間、花房を指で軽くはじいて授粉を促します。

 

受粉に成功して小さな果実が見えたら、余分な花の摘花を行い、果実の肥大促進と上位房の開花を促します。

 

特に最初に咲く一番花は確実に受粉させないと養分が葉や茎の生長に回され(つるぼけ)、実付きが悪くなります。

 

適期の摘果

 

プランター栽培では根量に限りがあるので、1房当たりに付ける果実数を増やすと果実の不揃いや上位房の開花が遅れてしまいます。

 

トマトの果実の大きさはミニトマトの極小品種で1個当たり10g以下、大玉トマトの特大サイズで1個200gとかなり違います。

 

1房当たりの果実数はミニトマトで6〜10個、中玉トマトで4〜8個、大玉トマトで1〜2個が目安になります。

 

誘引で収穫量が増える

 

台の高さを変える理由は3番花が咲き始める頃、強風による茎折れ防止と誘引作業のために高さを調整する必要があるからです。

 

トマト農家ではお馴染みの誘引作業は大きさの揃ったトマトをできるだけ多く収穫するためにプランター栽培でも必要な作業になります。

 

通常のプランター栽培では茎を垂直に固定するので上位節になるほど実は小さくなり収穫できる房数にも限界があります。

 

6〜8番花が熟したミニトマト(6月)

 

誘引作業は茎を折らないように数回に分けながら茎を初めは斜めから最終的に水平になるように倒して支柱に固定します。

 

支柱は固定する紐がずれやすいのでギザギザした突起物があるタイプを使うと風に拭かれても固定位置がずれることが少なくなります。

 

また支柱はプランターに直接差し込む以外にプランターを乗せる台にも設置することでトマトをしっかりと固定できます。

 

培養土選びのポイント

 

 

培養土には少なからず土壌中に病原菌が潜んでいますがその汚染のもとになっているのは赤玉土やヤシガラなどの配合資材です。

 

逆に土壌病原菌が少ない資材は焼土やバーミキュライト、パーライトなどの熱処理されたものです。

 

根がよく伸びる条件は通気性と保水性を併せ持つ団粒構造があることで小さな細根がより多く伸びるようになります。

 

過去に使用した培養土については根の張り具合や発生した病害について別のページに掲載していますので参考にしてください。

 

トマトに適したプランター選び

 

 

トマトは葉数が多くて大きい葉を育てる野菜に比べると1株あたり15リットル以上の容量があれば十分育てることができます。

 

プランターは深さ25cmくらいあるタイプの方が水分の保持時間が長いので水分不足にならないように毎日1回たっぷり潅水します。

 

深さのあるプランターの場合はプランターの底から水分が流れ出るくらい施さないと水分不足になりやすいので注意します。

 

お勧めの高糖度ミニトマトランキング

 

 

ミニトマトは品種によってその大きさが違いますが小粒の品種で10g以下、大粒になると20g以上にもなります。

 

食味の決め手は糖度はもちろんですが酸味とのバランスが非常に重要なポイントとなっています。

 

オレンジ系のトマトはレッド系のトマトに比べると酸味が少ないので食味はレッド系とは評価が分かれるところです。

 

トマトの大きさは茎を誘引して水平に保つことで養分が上位房にも十分届くので上位の花房ななっても粒が小さくなることはありません。

 

ミニトマト、ミディアムトマト、大玉トマトのお勧めの品種は別紙のページに掲載しています。

 

トマトの果実を揃える

 

 

ミニトマトやミディアムトマトは数多くの花が咲くのでそのまま放置すると粒が揃わないばかりではなく収穫の時期や糖度にも悪影響が出ます。

 

トマトは下位の花房が着果することでそれより上の花房へ養分が届くようになるので摘花と摘果は適期に行う必要があります。

 

花は房の根元から咲き始めますが基本的には8〜10個が咲いて人工授粉させたらその先端の花は除去することで実の太りが早まります。

 

ただし、トマトの草勢が弱い(根量が少ない)と粒が不揃いになりやすいので摘花後の果実の太り具合を見て摘果して粒を揃えます。

 

分枝した花房

 

花房の分枝は養分が分散して果実が不揃いになるので枝分かれした房を開花した時期に摘花します。

 

成長した果実は気温の積算温度に左右されるので気温が高い時期は早く熟すことになります。

 

尻腐れ症の対策

 

尻腐れ症の上位花房

 

尻腐れ症はカルシウムが不足することで起こるとされている生理障害ですが品種や栽培方法でも発病しやすくなることがあります。

 

経験的に言うと多病害抵抗性品種の桃太郎ファイトや葉の過繁茂した上位の花房で発生する傾向があります。

 

カルシウムは植物に吸収されても移動しにくいのでわき芽が多かったり、葉が茂り過ぎたりすると欠乏症状が出やすくなります。

 

葉の茂り過ぎは花の咲いていない若苗を植えると起こりやすくなるので一番花が咲いた老化苗を定植するようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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